60億分のふたり
」のレビュー

60億分のふたり

でん蔵

狂ってて本当に最高

ネタバレ
2022年10月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 受けがいじめられるきっかけを作った攻め×いじめられて引きこもりになった受け
あらすじを読んで絶対に面白そうと思い購入。読み終わって久しぶりにあまりにも最高すぎてしばらく呆然としてしまいました。元々期待値が高かったのに想像の更に10億倍良すぎました。
自 殺しようとした受けが死ねない身体+人の考えていることがわかる身体(+人を操れる?思ったことを現実にしてしまう?身体)になってしまうところからはじまります。そこから攻めと再会し、思ってしまったことがきっかけで死にかける攻め。そこから攻めも受けと同じ身体になります。
他人の考えていることが分かってしまうようになり怯えてる攻めが不覚にも可愛くて(とても可哀想ではあるんですけど傲慢な攻めの怯える姿が良すぎました)きゅんとしました。そこから一気におかしくなってしまう攻め。攻めと受けは同じ能力を持っているからかお互いの考えていることが伝わりません。怯えまくっておかしくなっていた攻めが受けにすがりつくところから二人の奇妙な関係が始まります(攻めは受けのことを覚えてなかった)
もう〜…攻めがびっっっくりするくらい狂ってて最後までずっとぶっとんでて最高すぎました。特に受けが全てを告白したシーンの攻めは頭がおかしすぎて受け同様「何を言ってるんだ…?」となり震えました。最高です。
えちシーンは1回だけ、サラッと。虚無で無反応な受けを無理やり致す攻めが首を絞めてきた受けに「俺のこと死ぬまで許さないでくれ」と笑うところが最高でした。
これはバッドエンドになるか?と読みながらドキドキしたけど予想外に個人的にはかなりハピエン!(かなりメリバ寄りのハピエンかな)
受けも攻めのことが好きだし、攻めも受けのことを溺愛してるから(裏では何をしていたとしても受けのための行動なので全て良しです)これはもう紛れもなくハピエンです。ハピエンになってもしっかり最後まで頭がおかしいままの攻めで良かったです。まともになってしまったら悲しかったので…
これからも二人で、二人だけの世界で、受けを害するものを排除しつつ幸せに暮らしていくのかな。とてもとても良かったです。
終始ぶっとんでいて暗くて重くて最高でした。
いいねしたユーザ16人
レビューをシェアしよう!