不如帰
」のレビュー

不如帰

高見まこ

悲運の女

ネタバレ
2022年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻 (230頁)、2巻 (222頁) で完結。。。
お話がしっかりしていて、面白いです。

不幸だった浪子が、優しい川島武夫と結婚して幸せになれると思ったのに…
2人を不幸にする姑と、浪子に想いを寄せていた、武夫のいとこの千々岩…
浪子に酷い事をしてきた姑が、馬鹿な女にコケにされ、浪子の良さにやっと気付いた所が、滑稽でもあり、今更遅い😢…と悲しかった。
千々岩は、狂気じみた粘着質さがあって、最初からずっと気持ち悪くてしょうがなかった。
浪子の夢の千々岩のデフォルメが、ハマり過ぎてて笑えた。
こいつの手に浪子が落ちなくて、本当に良かったと思う。
この二人は現代でも、誰かを不幸にしそうである。

こんな奴らが居た事が、浪子に運が無かったと言えばそれまでだが・・・
それでも、二人に幸せになってもらいたかった。
あの時、せめてすれ違わなければ…とやっぱり思ってしまう。
浪子の思いやりと愛に溢れた、手紙がとても悲しい。。。
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