三森さんのやらしいおくち【単行本版/電子特装版小冊子付き】
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三森さんのやらしいおくち【単行本版/電子特装版小冊子付き】

rasu

何度も読み返す

ネタバレ
2022年10月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 口が、口腔内も含めて性/感帯であることをコンプレックスかつ秘密として持っている主人公が、ある歯科医にかかったところ、このことを「ふつうのこと」として扱ってくれたのがきっかけになって、関係がスタートします。王道の展開が進んでいきますが、それもラブストーリーとして説得性がありました。何度も読み返すと思います。

当て馬役の辻という人の行為はどう考えても性犯罪で、あんなに軽く済まされていいのか、違和感が拭えないのですが、そこは創作だし、とりあえず目をつぶって…(別作品として辻サイドの話があり、そちらも読むことで行動の背景が分かりました)。

身体の線がすごく綺麗に描かれていて、デッサンが優れているというのでしょうか。ともすると何がどうなってるのか分かりにくい性行為中の身体も一目で理解でき、さらにあまり他で見ないような体/位も多く感心してしまいました。

受の三森さんが、ある程度の規模のありそうな会社の部長職で、仕事のできる上司感があり、攻の悠真より年上だということから、しっかりした大人の側面もある。その三森さんが年下ながら経験豊富な悠真に、自分を明け渡してトロトロにされていて、いろいろな顔のある振り幅が魅力的でした。
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