ラブラド・レッセンス
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ラブラド・レッセンス

ymz

タイトル

2022年10月31日
ymz先生の描かれる日常風景はなぜこんなにも心惹かれるのでしょうね〜。
大人になると他人と新たな関係を築くってめんどくさい。
睦と春次は医師と患者という関係から1歩外に出て、この人を知りたい、また会いたいと思った。
2人の何気ない会話がまた次へと繋がる。自分達で繋げて繋げて…ある日相手が特別になっていることに気づく。積み重ねて行く日々、その過程に愛しさをひしひしと感じるそんな作品。
そうやって築かれた関係がなんとも頼もしく、これからを想像させる終わりも素敵。

春次が言った人の事蔑ろにするって恐ろしいねというセリフ。ラブラド・レッセンスというタイトルに込められた意味。
一期一会じゃないけど目の前の人に対してできるだけ誠実でありたいなって思う。
そうは言っても難しい。だからこういう作品を読んで少しでも身を正そうと思えるのは大事だなと。
説教くさいお話ではなく自然とそう思える柔らかさが良い。
ymz先生の描くキャラクターはいつも真っ直に伝えてくる。シンプルに胸に刺さる言葉の数々に感動する。
トーンの使い方や背景も優しくて好きです。
読んでいると自分も大切にされている気になる作品というか...大好きです!
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