このレビューはネタバレを含みます▼
刊行時期が少し今から遡るために昭和の感じが多少する点もありますが、イラストの迫力は藤田先生ならではの豪快さを感じられ、またストーリーはフラグの回収がきちんとされていて一貫しているという、正真正銘の少年漫画名作の部類に入る作品だと思います。笑顔というものに込められた本当の意味を探るニュアンスにおいて、まるでピエロの顔を連想させる「サーカス」という言葉を掛けてきたのかもしれないと推察しました。キャラとしてはどちらかといえば比較的縁の下の力持ちのような立ち位置ともいえる、しろがねの行動力がかっこいいと思いました。