ARMS
」のレビュー

ARMS

皆川亮二/七月鏡一

面白い✌

ネタバレ
2012年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の作品のなかで「ARMS」は特に好きです。

他の皆川作品に比べてシリアスで、敵も含めた登場人物の心理描写や背景にある悲しいドラマ、恋愛部分が一番繊細に描かれていると思います。
傷つき苦悩する主人公の姿が本当に痛々しくて切なくなります。

科学的な設定も面白いです。
未だ未知数で謎多き「地球外鉱物」を腕に移植された主人公。
実はそれ自体が意志を持つ変幻自在の“金属生命体”で、時には自ら反物質(反素粒子)を生成したりと戦闘のバリエーションが豊富で飽きません。
一見荒唐無稽だが、読者を納得させてしまうリアリティがあります。

敵も魅力ある能力者が次々と登場し、壮絶で壮大な戦いが繰り広げられます。

童話「不思議の国のアリス」の引用が絶妙でミステリアス。物語を一層面白くしています。

ラストまで予想外な展開の連続で、ストーリーにどっぷり引き込まれました。
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