レビュー
今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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😢2012年5月21日死期の迫った祖父の不思議な力により、大正時代へタイムスリップした主人公…。
物語の入口が荒唐無稽なので、それほど期待せずに読み始めたのですが、心震える感動的なストーリーでした。
友情・恋愛・サスペンスetc...あらゆるエッセンスが繊細に組み込まれた作品です。
また、緻密に計算され張り巡らされた伏線にグイグイ引き込まれます。
登場人物達の背景にある悲しいドラマや心理描写が本当に繊細に描かれていて素晴らしい。
それぞれの人物像に魂が込められていて、深く感情移入してしまい幾度も目頭を熱くしました。
切ないストーリーですが、読み終えると暖かい気持ちにさせられます。
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着眼点が✌✌2012年4月27日着眼点が新しくユーモアがあり、絶妙に肩の力が抜けていてシュールな作品です。
他の戦国時代ものの作品は、ひたすら戦いだけを描いたものが多いですが(それも面白いですが…😃)、本作品は違います。
文化・芸術的な面にもスポットを当て、戦国時代に生きる武人達の芸術品に対する凄まじい物欲を描き、個々の人物像が新しい角度から人間臭く表現されています。
特に、織田信長の持つ壮大な世界観と研ぎ澄まされた感性をリアルに描いています。
信長の家臣“主人公・古田左介"は、千利休を通じて茶の湯の世界に触れ、わびさびの奥深い精神性を学びます…。
…好みはハッキリ別れるでしょうが、じわじわとハマっていく面白さです。 -
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最高2012年4月12日子供は胸を躍らせ、大人は胸を熱くする…そんな物語です。
宇宙飛行士であるヒビトを弟に持つ主人公のムッタ。
幼い日に誓い合った兄弟の夢を一人叶えた才能ある弟にコンプレックスを抱き続ける日々…。
しかし“兄の秘めたる才能”を見抜き信じてきたヒビトの後押しにより、ムッタはもう一度夢を追う決心をします。
サラリーマンだったムッタのゼロからのスタートなので、宇宙飛行士に関する知識が全くない私でも順を追って理解でき、頭を抱える事なくすんなり物語に入っていけました。
ムッタの、ネガティブでいて大胆、ドジだけど頭は良く、軽薄そうに見えて真面目でハートの熱い、ギャップのある性格がストーリーをより一層面白くしています。
脇を固める登場人物もかなり濃い濃いです。
笑いあり、涙と感動も多々あり、エンターテイメント性の高い作品です。
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情熱的2012年4月5日我々の文明が滅びた後の、遠い遠い未来の日本国が舞台。
王族による独裁体制が長く続き、国家としては未だ未成熟。我々の歴史観で例えるなら平安時代~戦国時代~江戸末期…をMIXした様な背景です。
少女サラサは、今は亡き双子の兄『運命の子・タタラ』の名を引き継ぎ、兄の仇である“赤の王”を討つべく、同胞達の希望を背に王家へ戦いを挑みます。
戦いの日々の中、シュリとの宿命的な出会い…それから嵐のように物語は進んでいきます。
“少女サラサ”と“英雄タタラ”との狭間で葛藤し、シュリへの日々募る想いを胸に秘めながら、男と偽り戦い続ける姿は痛々しくて切ないです。
少女漫画ですか…?と疑うほど、戦いは壮絶で残酷で容赦ない。
そして禍々しくも美しいです。
登場人物達が本当に魅力的(ビジュアルを含め)で、ひとりひとりに魂が込められていて、心理描写の繊細さに心が震えます。
絵のディテールが大雑把なので一見読みづらいのですが、重要なシーンでの鬼気迫るほど美しい表情と、息をのむほど迫力のある表現力には圧倒されます。
戦いもさることながら、情熱的な深い愛を描いた感動的な物語です。
巨匠漫画家達の作品へのオマージュ(パクリともとれる…😁)と思われるエピソードやシーンが所々あり、それを発見するのも一興です。 -
夢中です2012年4月5日カラーは全く違いますが、田村先生の傑作「BASARA」と甲乙つけがたい程、「7SEEDS」も傑作と言えるでしょう。
絵のディテールが大雑把なので一見読みづらく感じますが、重要なシーンでの息をのむほど迫力のある表情と、美しい表現力には圧倒されます。
隕石衝突により一度絶滅し、生態系や環境が様変わりした地球が舞台です。
隕石衝突による人類滅亡を危惧した政府の要人達により無差別に選ばれし数十名の若者達が、コールドスリープによる永い永い眠りから目覚め、絶望的な環境の未来の地球へいきなり放り出されます。
登場人物は多いのですが、それぞれがとても個性的で、繊細で巧みな心理描写に深く引き込まれます。
ひとつひとつのエピソードに心が震えるほど切なくなり、悲しみや葛藤を抱えながらも、決して希望を失わない彼等に感動させられました。
こんなにも生き抜く事を真剣にリアルに感じた漫画は初めてです。
まだまだ先が見えなくて、かなり長編になるでしょうが、最後まで読み続けたい作品です。
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大人な物語2012年3月30日時代背景は中世ヨーロッパ的ですが、地名など完全オリジナルな世界が舞台です。
“行商人ロレンス”と“豊穣の神・賢狼ホロ”のひょんな出逢いから始まる二人旅のお話です。
各町での、行商人同士の綱渡りのような危うい駆け引きに毎度ハラハラさせられます。
ロレンスの知識も知恵も度胸もあるが若輩ゆえの経験のなさを、ホロが鋭い洞察力と観察眼をもってさりげなくフォローする、絶妙なバランス関係がステキです。
謎かけ問答のような二人の会話のやりとりも小気味よいです。
ホロが生意気で甘え上手でとにかく可愛いです。
普段は美少女ですが、本来の狼の姿に戻った時の大迫力には畏怖するとともに、その神々しさと美しさに魅了されます。
“もののけ姫”にでてくる狼(名前忘れましたが…😁)を思い出しました。
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おもしろっ!!2012年2月29日面白い!
主人公アキラの、ほのぼのしたキャラと、時折見せる凛々しい姿とのギャップがステキです。
鎌倉時代から代々続く刀匠の家に生まれるアキラは、刀に宿る魂の姿が見える能力があり、様々なトラブルを危なっかしくも解決していきます。
シリアスなストーリーのはずですが、登場人物達が個性的なので笑えるシーンもあり楽しめます。刀の魂達のキャラも、とても素直で愛嬌があり魅力的です。
刀にまつわる話はしっかりしていて、お勉強にもなりました。
ヒューマン的な要素もあるので刀に全く興味がない人でも引き込まれるストーリーだとおもいます。
絵はナチュラルでとても綺麗です。 -
暗ーい2012年2月28日楳図先生の「漂流教室」のネカフェバージョンです。異世界の風景も似てますね。
本家も怖かったのですが、こちらの作品は登場人物達が大人なので、人間の黒い部分をより生々しく感じらました。
それぞれが普通の人で華やかさはないのですが、それがリアリティさを増していると思います。
この世界では暴力(性的なものも含め)が絶対的な権力を持ち、どんどん地獄のような泥沼な展開になっていきます。
よくできたストーリーで、読んでいて段々ムカムカしてくるほど、引き込まれてイッキに読みましたが、
主人公が魅力性に欠ける点と、とにかく陰気で気が滅入ってしまったので、評価は3つです…。