ルベリア王国物語
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ルベリア王国物語

螢子/紫音

「不本意な義務」感がやだな

2022年11月4日
ヒーローが好きになれない…。突然不本意に王太子となり、婚約したのに誠心誠意義務を果たそうとしているのはわかる。でもあくまで婚約者への気持ちは「義務」「同情」「不本意」。2巻まで読んだけどずっとそれ。婚約者であるヒロインはヒーローを慕っているのに、ヒーローはその好意をすら「義務」「不安からくる依存」などと酷い解釈をして向き合おうとしない。婚約者に対して丁寧であればあるほど定型的義務感が滲み出て嫌な気持ちになる。自分を献身的に看病するヒロインを内心煩わしく思いながら貼り付けた笑顔で本心を隠すのは優しさと言えば優しさだけど不誠実と言えば不誠実だし私がヒロインなら絶対嫌だ。本音で向き合う気ゼロ。王太子として、政略婚約の相手としては立派な振る舞いだとは思うけど、漫画のヒーローとしては不快なので続きは様子見。
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