鳴けない小鳥と贖いの王
」のレビュー

鳴けない小鳥と贖いの王

六青みつみ/稲荷家房之介

感無量

ネタバレ
2022年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと完結するのを待ちに待ちようやく読破しました。
1巻ある程度あらすじを把握した上で読みました、が!!ルルっっ………!!(号泣)
2人の出会い、序盤の共に旅をする中でのささやかな日常の幸せ、これがずっと続いてくれたらいいのにとこの先の辛い展開を知りながらも願わずにはいられませんでした。心がとても痛かったです。クラウスが目の前に居たならルルと同じ痛みを味あわせてやりたいと闇落ちしてしまいそうです。はっ倒してどつき回してやりたいですね。他の方のレビューにもありましたが人魚姫のような切なく苦しいストーリー展開。奥歯を噛み締めながら1巻を読み終えました。2巻はクラウスが死ぬほど後悔しています。ルルの苦しみに比べたらまだ足りないくらいだと思ってしまいました。謝っても謝りきれないとはまさにこの事。ルルに言ってしまった言葉の刃がブーメランとなってドスドスと突き刺さったようですね。一度失ってしまった信頼の回復は時間がかかってしまうものですが、そこはクラウスが頑張っています。色々あったとはいえ、お互いに相手の事を愛しているのが伝わってくるだけに歯がゆい…と思っていたら!!終わり方〜!!心底完結してから購入して良かったと思ってしまいました(笑)
そうしてとうとう最終巻。涙涙です……ようやく2人が結ばれましたね……!手に汗握る展開が続き、途中涙で読めなくなりそうなほど心を揺さぶられました。散々クラウスへの恨み言を書き連ねてしまいましたが、この最終巻で赦されます。ルルへの愛が誰よりも大きいのは分かりきっていた事でしたね…贖いの王。本当に見事な贖いでした。面白かったです!!
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