血と煙と涙【合本版】
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血と煙と涙【合本版】

夜川いさ

魔性の男と二人の善人

ネタバレ
2022年11月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻88、2巻93ページ。
人物背景描写は少なく、重さはさほど無いあっさりとしたイカれぶり。割と好きです。殴られたい男に巻き込まれた、殴りたくない男と殴る男の話。殴られたい男である由他は、どうしてこうなっちゃったんだろうな、と気にはなりますが、そういう部分に理由付けをしなかったところが、感動っぽい話の流れにならなくて良かったと思います。単に「魔性」。
魔性の男の由他に巻き込まれた二人の男は、立場や選んだ方法は違えど、由他のために行動しているという点でどちらも間違いなく「善人」であると思いました。
ラストがなかなか良く、微妙な選択とバランスで日々が続いていく感じがなんかしっくりきました。こいつらこれで良いんかいwって気分にはなります。それが良い。
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