真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!
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真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!

彩戸ゆめ/すがはら竜/一花夜

アネットへの断罪が甘過ぎる

ネタバレ
2022年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ マリアベルと婚約破棄した癖にさらに側室or王妃として再度迎えたい王子のトンチキな理由がマリアベルを救う為とかほざいて、王子は好きな女とイチャイチャしたい、アネットも分不相応と自覚したなら婚約辞退すればいいものを王妃の美味しいとこはそのままで義務や重責からだけ逃れたくマリアベルに仕事を押し付けるのは、マリアベルを一生飼い殺しにするようなもので何が救うだ!?と王子にもアネットにもムカついた。マリアベルは帝国の皇太子と本物の愛で結ばれたのは結果論で、色んな謎が解明して王子は庶民アネットと真実の愛を貫く為に王位継承権剥奪と従兄弟のセドリックが王に即位するまで結婚式も出来ずに子供も作れない、違反して出来た子供は貴族とは認めないという長い年月の地味にキツイ罰、下手すりゃエッチも出来ず我慢出来ずにまた浮気するかもしんねーな…この王子は。と真実の愛を選んだなら我慢出来るはずだよな!って王様の超長期の厳罰ってなザマァなのはある意味良かったんだけど、私としては真実の愛じゃないと気付いて、アネットも捨てて王位継承権も剥奪されて、その上でセドリックが王に即位して結婚して跡取りが出来るまで王子は結婚できないぜってして欲しかったかな。庶民のくせに婚約者を追い出す程に厚かましいアネットに全くお咎めなしで王妃になれなくても大公妃になれたなら貧乏領地でも庶民よりはリッチ。そこは納得いかないかな。例えマリアベルが帝国の正妃になったとしてもそれはマリアベルの努力と結果論で国が決めた婚約者を高位貴族の候爵令嬢を害し国と王族を混乱に陥れた罪は、王子だけにザマァは釈然としない。これではそれでもやったもん勝ちが成立してしまう。なのでアネットは王族暗殺の連座を逃れたとしても庶民に戻ったなら、貴族との婚姻愛妾不可として王命令で決別させて欲しかった。国民の印象や人気とかはそこでは度外視して、国の法律として罪人に縁付く者、庶民と貴族王族との婚姻愛妾は不可と設定して欲しかった。しっかりとしたストーリーを書けてはいるものの、決着の付け方があくまで王族貴族目線だけで終わらせている点が作者の未熟さを感じました。いっそ王子がアネットにこんなに下品で能力がないとは思わなかった。悪いがもう冷めた。別れてくれ、忘れてくれ。と言って欲しかった。
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