このレビューはネタバレを含みます▼
2作目で死んでもおかしくなかった蓮と九堂ですが、なんとか一命を取り留めます。ただ、ここにきてよもや狂気の沙汰と悲劇を見る羽目になろうとは‥。
廉の記憶障害に機を得たとばかりに九堂の側近がまさかの裏切り行為を企てる。これも九堂を慕うあまりに歪んでしまった愛のなせる行動で、そう思うと本当に切なくてやりきれませんでした。
磯瀬の思いの丈を聞くと自然と涙が滲んできますが、どこで間違えてしまったのだろう、この想いを昇華させる方法は他になかったのだろうかと磯瀬に心を奪われて苦しくて仕方がなかったです。ただ、九堂が九堂なりに磯瀬を悼みそばに置いていたので、磯瀬の想いが報われた気がしてようやく気持ちが落ち着きました。
他2つのお話も入っていますが、今作に関しては磯瀬の狂気と悲劇にただただ放心するばかり。磯瀬にしてもホストにしても九堂を愛するって命懸けだなと感じる作品でした。