このレビューはネタバレを含みます▼
BL的要素は薄いですが、とてもあたたかい気持ちになれます。
世話好き光代さんおおらかな時雄さんご夫妻と、その甥っ子恭介くん。人に愛されて育ったことがよくわかる、とても優しい子。高校生だから考え方は幼いけどひとの痛みがよくわかる子。そんな人たちに囲まれて森本さんに笑顔が増えていく様子は、こちらも近所のおばちゃんのように「よかったねぇ」と微笑ましくなれます。
この物語唯一の嫌な奴和田は、私も恭介くんと一緒に殴りたくなる!他の、守屋さんをはじめとする同僚は…歯がゆいけど、森本さんの言うように「守りたいものがある人は決断しにくい」、自分も恭介くんのようにはできないとわかっているので責められない。それでも動きはじめた守屋さんは凄い。和田に潰されることのないよう、旦那さんが回復するよう、本編とはずれるけど祈らずにはいられません。