このレビューはネタバレを含みます▼
この作品はきっと読む人によって評価は変わるのだろうと思います。それくらい誰が誰とくっついてもおかしくないストーリーで読者もそれぞれカップリングした結果、喜んだり残念がったりがあっただろうなと思います。
陶芸家の鼎(かなえ)、鼎が引き取った 亡くなった姉の息子の宮、鼎が十代の頃からの親友の高砂、宮の同級生で親友で鼎大好きな国生、この4人の視点が交互に切り替わります。大人組は37才で子供組は高校3年生の18才。1巻の始まり時点で鼎=麗人で大人気 ストレート→バイ?ゲイ?、宮=女の子にモテるイタリア人とのハーフまだ未知数、高砂=ゲイにもノンケにも女性にもモテるイケメン真性ゲイ、国生=女の子にモテモテ 男で好きなのは鼎オンリー、それから鼎の10年来のパトロンで大人の包容力溢れる40代のバイ 万座もいます。何このキラキラした登場人物。この他にも個性的な人物が加わってきてワチャワチャします。ホラー女子まで出てきます。←マジでコワイ。個人的には最推しは宮くん!母子家庭で苦労してきたこともあり、すごくすごく気を遣っているとっても優しい男の子です。
視点がよく切り替わってその度に格言みたいなお題がついてくるので毎回 ん?てなって読むのにストップがかかりましたが、おもしろかったです。いいところで切り替わるのでもどかしくなりますが、それぞれの気持ちがよくわかります。2巻のあとがきでは続編も考えてらっしゃるようで、すごく読みたいです。宮くんがどう成長しているのか、気になる~!絶対もっと素敵になっていると思います。
ミドリノエバ先生のイラストもすごく素敵でした。ただ宮くんの顔のポツポツ?ソバカスかな?凪良先生はそういうの書いてらっしゃらなかったので無いほうがよかったと思いました。それ以外は最高です。特に高砂はすごーく素敵。
カバーイラストや口絵でカップルを予想されるでしょうが、恋愛、友愛、家族愛、無償の愛、いろんな愛が詰まっています。くっつくだけが愛じゃないって思えたりします。
1巻 2017年12月 総305ページ 2巻 2018年1月 総320ページ 挿絵あり