泥沼
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泥沼

ともち

三者三様の生きる術

2022年11月12日
作者様買い。マザコン男光一、ズルい男充、つけ込む男翔吾。こうやって書くとイヤな男ばっかですね。でもそれぞれ譲れぬ思いがあって、相手を好きで仕方なくて。光一は人の心がないのかってくらい自己中でクズ。なんだけど充から愛を教えてもらったと思う。充は流されまくりで自分がないのかって腹立たしいけど、ボロボロになって初めて自分の感情に気がつく。翔吾はつけ込むクセに強くは出れないヘタレでもあり。三者三様、それぞれを巡って、それぞれが少し大人になっていく。ともち先生の作品はいろんな解釈ができて一筋縄ではいかない。角度を変えて違う視点で読めることが面白い。光一主人公で続巻、お待ちしております。
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