兄ちゃんの話
」のレビュー

兄ちゃんの話

池玲文

現代の課題と希望が詰まった作品

2022年11月13日
メインストーリーの中に兄弟目線の話が入る作品は他でも時折見かけますが、これはヘテロな弟がゲイである兄を思うお話。
描き下ろし含めて77Pの短編。
この短い中に、マイノリティの家族としてのリアル、母子家庭としての苦労、ヤングケアラーの問題、兄弟の絆、そして一途な純愛BLという、実に様々な要素が含まれています。
他の方も書かれていますが、ぜひ映画化していただきたい。
初読み作家さんで、クーポンがあったので何となく読んで見ましたが、大当たりでした。
登場人物に嫌な人が出てこないし、社会派の秀作だと思います。
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