最愛なんてゆずりません!
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最愛なんてゆずりません!

須坂紫那

あとがきで作者さんに共感しかない

ネタバレ
2022年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ第5作、堂々の完結編。ずっと積んでいたのをやっと読めました!大学時代からの親友で、付き合い始めて3年になる藤堂×霧島直斗のお話で、表題作のみ全8話+描き下ろしでボリュームたっぷり合計251ページ。藤堂と直斗、双方家族との関わりも少しずつ変わって、二人の関係がさらに進んでいく一作。皆さんが書かれているように大団円で最高のフィナーレでした。完結は寂しいし、まだまだ続きが読みたい二人ですが、締めくくりに相応しい一作だと思います。家族からの理解が得られず、家族とは疎遠になっても仕方ないと思っていたけれど、直斗を傷付けないために向かい合うこと決めた藤堂。そんな藤堂に寄り添うことを決めた直斗。結局理解し合えないままでしたが、何かが変わったかもしれない。はっきり描かれていないですが、希望が持てるような描写も良かったし、あとがきで作者さんが書かれている通り、無理やり藤堂父を折れさせないのが逆に良かったです。直斗のお母さんについても、必ずしも恋愛だけが人の幸せを測るものではなく、好きなものに夢中で人生を楽しんでいる直斗母には共感しまくりでした。いずれにしても色んな家族の形があって、それでもずっと一緒に添い遂げたいと強く願う二人に胸熱です。シリーズで一番好きな作品になりました。
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