愛せよバケモノ
」のレビュー

愛せよバケモノ

つきづきよし

おぉ?!卒業した?4年も経った?!?

ネタバレ
2022年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●ほぼ表紙買いです。中盤越えたあたりで卒業してしまい、4年が一瞬で過ぎてびっくりしました。なるほど、再会愛…!
●ちょっと“バケモノ”アキラが分かりにくい。でも、その飄々とした態度(=分かりにくさ)が、彼らしさでもあり、礼司が惹かれたところでもあるんですよね、きっと。
●アキラの、好きな男を殴りたくなるのはどういう心理なんだろうなぁ…しかも「好きな顔」なのに。化けの皮剥がして素顔を見ようとしてるのかな。自分だけののものにしたいって感じなのだろうか。
●不特定多数に抱かれる理由もよく分からないな…(あっ、お嫌いなかたは注意です!)寂しさやつまらなさを埋めたいから…?自分を大事にできないんだろうなぁとは思う。それは礼司と出会ってからも、4年経っても変わらない。
●対する礼司の方は、どんどんアキラが特別になって…気になる、放っておけない、世話焼きたい、頼られたい…そんな感情。フラフラと地に足つけないアキラに、自分のそばに戻ってきてほしいと願い…
●卒業までの時間がアッサリすぎて、「…アレ?!?!」となりました。アキラが意図的にそうしてたわけですが。礼司や仲間たちとの連絡を完全に断って、自分の価値を思いっきり下げて、自分は礼司のそばにいるべきじゃないと勝手に決めてる。それでも二人はお互いのことをずっと忘れられない。
●二人それぞれの家庭環境とか、礼司と前の学校との関係とか、4年後のアキラが何してたのかとか、さらっと描かれてはいますが深掘りはされてなく、もうちょっと描かれていればもっと分かりやすかったかなぁ…。でも、4年越しに守られた約束、素直になったアキラの姿に、ああ良かったなぁ…とホッとして読み終えられます。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!