こめかみひょうひょう
」のレビュー

こめかみひょうひょう

雁須磨子

表題作がツボです

2012年5月12日
好きな人に話しかけられて、つい大声になってしまう橘高が愛しい

常に予防線を張り、つけ上がらないようにと幸せと不幸を差し引きしているところは何となくわかります。

家族をも巻き込んで底の底まで落ちた自分が、今はこの上ない幸せにいる不安。

ずっと橘高だけのモノローグで進んでいたのに、最後の最後で芳野の心の声……
ぐっと来ました
何度も読み返してしまうお話です。
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