スモーキーネクター
」のレビュー

スモーキーネクター

ミナヅキアキラ

絵もストーリーも厚みがあります!

ネタバレ
2022年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 吸血人種がいる世界線で独特な設定です。だからこその登場人物たちの立場の違いや発言に深さが感じられて、先が楽しみな作品です。
アンナ(攻)のフィジカルな強さと気持ちの揺らぎに対して、みつる(受)のメンタルの強さと非力さという完璧なバディ。アン→みつの重々しい愛だけじゃなかった2巻のみつるの独白。血に縛られ振り回されてなお、前向きに愛し合う2人は何度読んでも胸が熱くなります。
吸血鬼あるあるを楽しめちゃうみつるの可愛さは、たまらんですよ。
2巻後半、事件後の病室のシーン、好きです。
絵柄が大好物です。髪の毛、服のボリューム感、肉付き、諸々の汁、あと何と言っても手の描写と背景の奥行き!!たまらんです。

追記。前述の事件→病室の間にあったハズの、アンナの苦悩について。気がついたら、みつるの意識はなかった。命に関わるほどの失血している彼から、無意識とはいえ、さらに自分が…と理解したらきっと発狂するほどの衝撃。自分が運んだという証言から、みつるに誰一人触らせたくないという意識が働いたんでしょうか。契約からそれまでの苦悩と重なり相当のパニックの中でみつるを医師に託し自分もやれるだけのことはして、みつるが目を覚ますのを待つアンナの諸々を、想像するだけで胸熱です。ミナヅキ先生…いつか描いてください〜。町谷さん好き。
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