このレビューはネタバレを含みます▼
個人的には、こういう傷がある話は苦手なんです。創作だろうと、残る傷があるということの苦しみや悲しみを想像することができなくて、どんな気持ちになるのか、どう感じるのかという感情移入ができないんです。簡単に浮かべることができないから。辛いだろう、という同情でしか見ることができないから苦手だったんですよね。特に本作はその過去が分からないままなので余計に感情移入ができないんです。
ただ、そこにスポットを当てすぎてないのが本作かなと思います。軸は傷跡ですが、メイン2人がくっつく話がちゃんと前に出ていて暗くなりすぎていなかったので2人がくっつく流れを楽しめました。
途中、友達の行動により物語が動きますが、時代だなぁと。許可なしにアップしてしまうところもそうだけど、とはいえ傷跡ある人を無断でアップするのが無神経レベルでハラハラしてしまった。いや傷跡あろうがなかろうが無断だアップしてるのがヤバいんだけども。ただ、最後ちゃんと謝罪をしていたし、本当に反省しているんだろうと分かる話があって救われました。この話なかったらモヤモヤとれてなかったなぁと。
そういうフォローもしっかりありつつ、自分の今の居場所に戻ってきたことにホッとして、これから好きな人と仲良く過ごしてほしいなと思いました。
立ち読みで気になって購入しましたが、正解でした。
願うならばもう少しラブラブな話が見たかったかなぁ