スリーピングデッド
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スリーピングデッド

朝田ねむい

私的2022年このBLが泣けるTOP3

ネタバレ
2022年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ オープニングの絶望が実は希望、だった。地獄のような学生生活を送る間宮にとって佐田はどんなにか眩しい存在だっただろう。1巻は2巻に続くための長い長い序章でした。二人の過去が明るみになりとんでも間宮の正体が次第に見えてくる2巻からはとにかくボロボロに泣きました。少しずつ順応しはじめる佐田とは裏腹に、復讐と佐田への想いのために実は不器用ながらも懸命に遂行しようとする姿はホントにつらかった。凄惨な1巻があるからこそ、そんな間宮を形成してしまった学生時代の出来事がいかに惨かったことか…間宮の体の傷跡を想像するととても恐ろしくなります。そんな中、はじめて体を重ねたシーンがとてもよかった。とんでも間宮が可愛らしく見えるという、誰が想像できただろう〜。佐田が結果ゾンビになってしまったというだけで、つまりは初恋と復讐の話でした。間宮が最後に見た風景はきっと彼が佐田に対して2度目の恋に落ちた瞬間だったのかな…と思うと涙止まりませんでした。。朝田ねむい先生大好きですが、期待のはるか上を超えてきたこの作品を読んでしばらく驚きと感動で放心状態に。今後の新作も楽しみで仕方ありません。
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