幸せになるまでが長くて辛い！

ネタバレ

2022年11月17日

このレビューはネタバレを含みます▼ 本来のTL小説なら、ミリヤのヒーローはイリヤで、仕事のパートナーだった2人が愛し合い結ばれてハッピーエンド…の筈です。この物語は、ハッピーエンドのその後も日常は続いていて、その幸せは永遠では無いかも知れない…という事を問いかけてきます。うまく言えませんが、この作家さんの作品はTL小説特有の一途さや溺愛成分の中に、一滴だけドロリとしたものが入ったような、他とは違う部分が揺さぶられるような感覚がします。
ユアンは闇に取り込まれて死ぬ寸前だったミリヤを助けました。顔見知り程度でしかなかった2人。ここから深くミリヤと関わり始めたと思われたユアンは、実はずっと以前からミリヤを想っていた事が分かってきます。イリヤもミリヤを見捨てるつもりは無かったけれど、大事な時にタイミングを間違った。ユアンは間に合ったけれど、イリヤは間に合わなかった。と、全てはそういう事なのでしょう。ミリヤとユアンは両想いになり、後は幸せになるだけ！と思ってからまた生命の危機。辛い状態が長く続きました…。

違反を報告する

いいねしたユーザ1人

HARU さん

(女性/60代～) 総レビュー数：0件

レビューをシェアしよう！