このレビューはネタバレを含みます▼
●こちらのレーベルはちょっとお値段が高いことが難点かな…値引きとクーポンを併用できるタイミングで購入させていただきました。単話版配信の頃からなんとなく気になって立読みしていましたが、イメージしていたよりよほど良かったです。ただ、“デルタの心”に関しては完全にファンタジー設定なので、そこが受け入れられなければ引っかかってしまうかもしれません。
●リヒトが小さい頃に大切にしていた(友だちのようだった)くまのおもちゃデルタ。その心が宿ったアンドロイド(でもリヒトは気付かない)。リヒトはデルタを捨てられた後、同じ型のおもちゃを買って部屋に置いていて、アンドロイドデルタがそのおもちゃに敵意むき出しなのがかわいい。デルタ時々素でボケるんですよ…笑。
●冒頭のリヒト、すごく嫌なヤツですし、研究室?のメンバーとお互い意地張り合って全然うまくいかないけど、デルタがそこへ顔を出すようになったことで緩衝材・架け橋になってくれる。リヒトも少しずつ柔らかくなって、“仲間”と一緒にやっていきたい、デルタのおかげだ…と思った矢先にデルタが…!
●ここからの4〜5話は泣けました…。リヒトがデルタと出会った(再会)ことで、仲間との関係も、アンドロイドやその研究に対して自分が持っていた思いも、きちんと見つめ直して成長する。デルタに対する想いも。小さい頃からデルタを本当に大切にしてたんだなぁ…。リヒトは、自分はつらいのに、今のデルタにも幸せを感じてほしいって考えるのです。
●一応セクサロイド(それをネタにしてる節もある)なので、リヒトを気持ち良くさせてくれる場面もありますが、ひたすら愛がある。えっちも、「セクサロイドだから」じゃなく「デルタだから」なんです。良かった!