崎義一の優雅なる生活
」のレビュー

崎義一の優雅なる生活

ごとうしのぶ/おおや和美

あぁ…。やっぱり良いなぁ。

ネタバレ
2022年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ わたしも1作目から読んできて「station」のラストはあまりにショックで、モヤッたまま自分の中で封印しちゃってました。
…が、最近になって続編が出ていることに気づいてびっくり!なんてこと!慌てて「卒業」と併せて一気買い。
読んでみて、いろいろ答え合わせも出来てきましたが、ちょいちょい年数がかなり飛んでいるので、え?そこ知らないけど??な出来事が人物のセリフのみで明かされていたりするのが、ちょっと悔しいとゆーか。うーん、その辺もじっくり読みたかったなぁ!なとこがしばしば…。
年数経って、皆オトナになりましたよねぇ。ほろ酔いのタクミや、素直に真行寺にデレる三州、ギイの本気のプロポーズ!
けれど、前作では明かされなかった祠堂の前のギイの立場や環境を知って、改めてギイにとっての祠堂での2年はほんとに、ままごとのような学生生活だったけど、年相応のままの自分と大事な仲間達と過ごせたかけがえのない時間だったんだなぁ…なんて、今さら切なくなっちゃったりしました。
まだスニーカー文庫だった初版を書店で手に取ってから、数十年…。電子になって、また2人を見守れることに感慨深いです。
…ただ、ひとつ!オトナになった2人のイチャつきが足りなーい!むしろ、高校の時のがもっとあったと思うんですけど!内面的には今の方が、逞しくなったタクミに振り回されてギリギリ妬いてるギイが楽しいですけどね(笑)
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