このレビューはネタバレを含みます▼
異母姉から、あなたは見苦しいから顔を隠していなさい。と幼い頃から吹き込まれそれを信じて社交性に乏しく生きてきたヒロイン。いやいや連れてこられた観桜会でヒーローと会い慕うようになる。社交界にも出ないヒロインにはヒーローとの再会は叶わず、挙句に異母姉とヒーローの婚姻を知らされる。しかし不義の死を遂げた異母姉の代わりに嫁ぐことになったヒロイン。嫁ぎ先では虐げられ身の置き所もなく日々を過ごす。真面目で実直なヒーローは異母姉の裏切りに怒りはあれど、身代わりにならざるを得なかったヒロインを責めるのは違うと気づき、ヒロインと婚約して一年、結婚して二ヶ月経ってようやく正面からヒロインと顔を合わせる。お互いの心中を話し合ううちに惹かれていくヒーロー。そこからは夫婦としての繋がりを大事にしていく。でも、順調に見えた夫婦生活も翳りが…ヒロインの幸せを阻む出来事が後から後から発生する。異母姉の死の真相。物取りの真相。信じていた人の裏切り。夫の不貞。それらは全て自分のせいと相手ではなく自分を責めるヒロイン。それさえも妬むものにしたら恨みの種に。これに気づいたヒーローが怒涛の解決に持ち込み大満足!お互いに一途な思いで想い合う気持ちの強さ。読後はスッキリして幸せを分けてもらった気分です♡