このレビューはネタバレを含みます▼
いやー、もう笑った笑った、本当に読む場所注意報必要レベルで、面白かった！
よく雑誌や新聞に載っている人生相談、ありますよね。所詮他人事なので、質問よりそれにどう軽妙洒脱に回答するかを見るのが好きで、掲載されていると、つい読んでしまいます。
ところが、つい最近、50代半ば女性の相談内容に衝撃を受けてしまったのです。20代、30代の頃より、今の方がムラムラしてしまうのです、私は異常なのでしょうか、と。(え、男性雑誌でいつまでも現役特集があるのはよく見かけるけど、女性でもそういう事ってあるの？)と動揺していたら、回答者が、「普通です。女性ホルモンの減少に伴い男性ホルモンが優位になるためです。異常ではありません。」と回答。(へ、そうなの？まだまだこれからムラムラが増すってこと〜？)と、その内容と共に、あくまでもトキメキ摂取のためにBL読んでるんで、と思っていたのに実は自分BL読んでムラムラ解消してたんかも…と、ここ最近で一番うろたえてしまったのです。
そんな後ろめたい気持ちがあるせいか、表紙の絵のせいか、タイトルが「イヤラシイ！」にしか読めない。しかも23歳の幼馴染イケメンカフェ店員深谷と社畜リーマン熊谷のルームシェアって、何か起こる予感しかしない。でもレビュー読むと、癒されるって書いてある。どんな内容なんだろ、とポチりました。
そしたら、社畜人生を送ってて、癒しが欲しい2人が(分かるぞ、その気持ち！)、癒しを求めてあらゆる想像力を駆使して癒されたり癒されなかったりする日常が描かれているわけなんですが、その想像力が我々の想像のはるか斜め上を行くんです。しかも、作者様が、深谷×熊谷に見える構図を使いながら、いい塩梅に腐女子の予想をズラしてくるのがたまらん。1、2巻を通じて2人の関係もやや進展、してるのどうなの？と思わせる展開もお見事。そして、読んだらそんな一見下らないことに一生懸命な2人の姿にこちらが癒されるという快作ぶりが素晴らしい。
は〜、ある程度BLを読んできて、たまには違う味わいのものが読みたい勢には、おススメします。ある意味、一般的なBLのメタ作品です。ただし、ホンッとに読む場所には注意してください 笑。
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