このレビューはネタバレを含みます▼
母に売られた子が男娼となり自分の身体の欠陥を抱えながらも成長していく話。大きな展開やドラマはないんですが、ただ続いていく生活に、時々色を添えるような人との交わりややり取りが良くて、迷いながらも優しさを忘れない、けれどしたたかに生きる術を身に付けていく主人公がとても魅力的だと思います。蛸の羽織に最初は縋って生きてる感じだったけど、だんだん着こなして様になってく姿も良い。白黒はっきりしないのが苦手な人や、ガチBLを見たい人には不向き。私はグレーなままで刺さったので作者様の別作品も読みたくなりました。