このレビューはネタバレを含みます▼
丁寧な絵なのですが、何だか…。華が無いキャラ絵で、下手するとクレアとヴィークが姉弟に見えてしまう。魔力場面では、キャラがポーズをとっているだけで、何が起きているのか絵面が判りづらい。事後の台詞で解説されて、「ああ、そうなんだ…」と飲み込むしかない程度。しかし作画だけではなく、原作にも問題はありそうです。クレアの気品と容姿に魅了された人々、果ては宮中の貴族や王様迄、即落ちだなんて、ヒロイン設定がちょろ過ぎません? 正体不明の他国の少女を何故「気品が〜」の印象だけで、安易に周りが彼女を援助してしまうのか、ご都合過ぎます。でなければ、作画担当は、万倍もクレアの魅力に説得力を持たせないといけないのでは! 夜会のドレスアップも地味、本人も地味。所作も挨拶も凡人レベルにしか見えない。(そして、やはり並ぶヴィークと顔が似ている…。)1〜3巻終盤までは、正直.話しの流れも退屈でした。3巻終盤以降からが動きが出た気がします。この回帰の為に安易な展開でサラッと流されて来たのなら、我慢出来るかなと思えて来ました。でも乙女ゲームや小説の展開では、こうだった!と、ヒロインが独りよがりで暴走するパターンは好きではないので、もう暫く様子見です。