主人公の著しい成長に感動のラスト

ネタバレ

2022年11月21日

このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みした時は幸男のしていることが犯罪にしか思えず、そのことで頭がいっぱいになり他のことが何も入ってきませんでした。でもなんとなく続きが気になって読み進めると、３巻で椿が自分の気持ちに気付いた辺りから嫌悪感が薄まり、私の感覚も幾分麻痺してきて話自体に集中できるようになったらどんどん読めました。
全くかみ合わない２人に始終イライラさせられましたが、椿や幸男の生い立ちなど諸々考えれば仕方ないこと。それでもお互い愛していて必要不可欠だから、かみ合わない部分にどう折り合いつけていくか、葛藤しながらも歩み寄ったり、譲れなかったり、試行錯誤して２人だけの関係を構築していく様子が割と丁寧に描かれていたのではと思います。TLの枠を越えそうな変態っぷりがそこかしこで見られましたが、２人の成長物語として読むと、なかなか厚みのある話だったと思います。婚約してからのHは感動的ですらあったし、高校卒業する頃の椿はまるで母親のように幸男の全てを受け止めて包み込むように愛していました。椿成長したなぁ、最後まで読んで良かったなぁと思いました。

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hipaume さん

(女性/40代) 総レビュー数：0件

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