ぼくらの一線 -延長線-【コミックス版】
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ぼくらの一線 -延長線-【コミックス版】

鴈方ひのの

またアゲハくんの虜になります

ネタバレ
2022年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻は1〜4話+描き下ろしで157ページ、下巻は5〜7話+番外編+描き下ろしで167ページ。前作の各エピソードの隙間を埋めるストーリーと、アゲハくんが高校を卒業し成人したその後のストーリーをまとめたもので、各話ごとが直接繋がっているわけではなくオムニバス的な作品になります。前作でアゲハくんのイケショタっぷりにやられた方も多いのでは?今作品は「延長線」とありますが、成人前のアゲハくんと大きくなったアゲハくんの両方が拝めます。比率は体感的には半々くらいの印象でした。子供時代も落ち着いていてスパダリの片鱗が見え隠れしていましたが、大人になったアゲハくんも魅力たっぷりでした。ベースはスパダリなんですが、寂しさを態度で示したり嫉妬したり、大人の咲良に張りあおうとちょっと背伸びしたり、格好いいのに年下の可愛さもちゃんと出ていて、ますますアゲハくんの虜になりました。お風呂で水に濡れた髪のアゲハくんにドキドキしたり、かと思えばノリノリでイメクラしたり、アゲハくんの振り幅がすごい笑。そんなアゲハくんに溺愛される咲良羨ましい!かなり年齢差がある上、最初会った時のアゲハくんは未成年なので、咲良の倫理観が気になる方もいるかもですが、未成年の時はほとんど肉体的な絡みもないし、これでもかっていうくらい咲良自身がその関係に悩んでいるので、その真剣さが伝わってきました。一つ難癖をつけるとすれば、頭の堅い祖父との確執があれば良かったので家族関係はそこまで拗らせずシンプルにいっても良かったのかなと思います。
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