このレビューはネタバレを含みます▼
初恋の幼馴染•冴木敦也の結婚式に泣く泣く笑顔で出席し､髪を切るという昔の約束を果たした美容師の川名都は､そこで敦也の弟•祐也と顔を合わせます｡二次会には行かずに､二人は通りがかったお祭りに足を止め､祐也は屋台の射的でおもちゃの指輪を取って都にプレゼントします｡かつて2つ年上の敦也がお祭りで女の子に買い与えている姿を見て､12才の都は男の自分にはキラキラした指輪は貰えないと悲しく思ったことがありました｡その時さらに5才年下の祐也が､そんな都も指輪も綺麗だと思ってじっと見ていたのでした｡祐也は都のことが好きだと告げます｡さらにモデルである祐也のマンションが水漏れで住めなくなり､スタイリストのヒロさんの仲介で祐也は都の部屋に間借りすることになります｡なんとか都の心を掴もうとする祐也でしたが､知るほどに都の部屋も心も兄の存在に占められていることがわかるのでした｡20年の片想いを拗らせた都と､その都を10年以上想い続けた祐也､それぞれの初恋を象徴する2つのおもちゃの指輪が二人を繋ぎます｡結婚式で始まりウェディングショーで見せ場を迎えるドラマティックな恋のお話です｡
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