このレビューはネタバレを含みます▼
『椿びより』の続編。手芸作家の椿太郎を中心に、中学の同級生•リーマンの平岩とその娘の史生ちゃんの3人が過ごす穏やかな日々が描かれます。前作は史生ちゃんの小学校の入学式で終わりました。今作はその年の夏から始まります。幼かった史生ちゃんが、しっかりした少女に育ちつつありますが、平岩と椿は相変わらずです。花火大会に行けなくなって史生ちゃんに嫌われたと椿が落ち込んだり、無事に仲直りしたり、ハロウィン、お月見、運動会、お正月と四季が巡ってゆきます。平岩と椿、二人だけのお月見や遊園地でちょっと相手を意識したり、平岩と部下の小堀くんとのお話もあります。史生ちゃんと3人で温泉にも行くのですが、BL作品における商店街の福引での温泉旅行の引き当て率の高さにいつもびっくりします。あくまで個人の感想ですが、水族館デートと手作りオムライスと共にBL三大あるあるかもしれません。もちろん、椿たち3人の温泉旅行はとっても楽しいものになりました。平岩と椿の関係もふわっとBLの萌えを感じさせるところまでですが、お互いに相手をなくてはならないものだと自覚を深めています。