声が響いて優となり【電子単行本(電子限定描き下ろし付)】
衿先はとじ
このレビューはネタバレを含みます▼
世界エイズデーに寄せて。
この本を読んで自分のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の認識が更新されていなかったなあとしみじみ感じました。
HIVに罹っても治療することでエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症しないということは知っていましたが、ネットで調べてみると1日1回1錠の薬を飲むことでウイルス量を抑えていれば、コンドー〇なしの性 交渉でもHIVに感染させないことが複数の臨床研究で示されているということに驚きました。
あとプレップというHIVを予防できる薬の存在。
医学の発展がすごいです。
BLコミックスで啓蒙されたなあと思いました。
お話ではHIVについての世間の認識と現状の解離に苦悩する8年前に引退した声優 酒井が新人声優 音瀬との関わりによって一歩踏み出していく様子が描かれています。とてもいいお話ですが、酒井にHIVをうつしたのが女性?に見えたのがセクシュアリティどうなってるの?と疑問に思えてしまって、ちょっとすっきりしませんでした。ラブのところがスイスイ行き過ぎかなと。
でもこういう本を読めたのはとてもよかったです。
2022年4月 総194ページ 電子限定特典イラスト1p コミックシーモア限定特典1p エロ描写なし
いいね