兄ちゃんの話
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兄ちゃんの話

池玲文

家族愛、兄弟愛、同性愛、そしてBL

2022年12月1日
タイトル通り、弟(史嵩)が兄(嵩大)のことを、幼少期から振り返り淡々と語る話。
淡々とであるが故に、考える余白が与えられていて……
要介護者を抱える家庭についてだったり、
シングルマザーの家庭についてだったり、
また同性愛者の家族についてだったり、
たった77ページにぎゅっとつまっていて、読む人それぞれに委ねられている。

母にゲイばれした兄をかばって、弟が放った言葉は名言です(涙)
これ教本にして10代の子達に配布してもらいたいくらい。

とにかく言えるのは、この兄弟の着地が幸せで、本当によかった、と(涙)
自慢の兄であり、自慢の弟。
願わくば、皆に声を大にして言えるような世の中になりますように…

最後の『親友の話』はBL感あり。
出来杉くんで頑張ってる兄ちゃんが甘えられて、理解してくれる、ななくんがいてよかった(涙)
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