このレビューはネタバレを含みます▼
最終巻まで読ませて頂きました。良いお話でした！
ゲームを再現したような世界を救わされるために転生するお話なのですが、ガチのモブよりかはマシくらいのスペックで後は当人が頑張らなきゃいけないという結構大変なお話です。設定やストーリーを覚えてるものの実際のゲームの中に入った訳では無いので「自分」が介入することによりズレが生じたりして、明確な正解がないまま、ただ全力を尽くすことしかできないのは主人公の胃を思わずにはいられません。
ゲームを模した世界だけど、ちゃんとモブも感情があるというか使用人の方々とか村の人も含めていい人たちだなぁと思わせてくれるこの作品はいい作品だなと思います。「未来の英雄」が主人公を好きになっていく過程とか星に関するお話もあぁ…いいなぁ…としみじみ思います。特に最後の方の窓から2人で星を見るところが本当に好き。すれ違ったりするけど、2人が役割を終えて、ただの2人として寄り添うことが出来たことが嬉しいです。始まりの村編が終わった後、物語が終わりに向かっていくのがめちゃくちゃ悲しい…終わって欲しくない…物語としてはハッピーエンドで全部が全部語られる訳じゃないの分かってるけど、それでも終わって欲しくないよ…と思いながら読みました。始まりの村編で結構ガッツリ書いてたから、後はぶつ切りダイジェストになっちゃうのかなと思ってたら結構しっかり書いてくれてて、先生ありがとうという気持ちと終わって欲しくない…ストーリー進行が本来とは変わってしまったせいでいくつかイベントが飛んだ、というようなことが書かれてたけど、全部読みたいよ…2人と仲間と人々が紡ぐ物語全部見たいよ…見せて…とダダ捏ねたくなってしまいます。誤解が無いようにいうと、決して消化不良なぶつ切りな終わり方ではないです。ただ1ページでも長くこの物語が続くのを見ていたくなるお話でした。素敵な物語をありがとうございます。
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