螺旋の呪縛~キミに科する禁錮愛~
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螺旋の呪縛~キミに科する禁錮愛~

如月奏

すみませんが辛口で💦

ネタバレ
2012年6月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず登場人物の心理描写が弱いです。なぜ叔父の政近が甥の由惟に執着して束縛しようとするのか、由惟は何故その束縛から逃げようとしない(または逃げられない)のかの説明がないため、伝わってくるものがまるでなく、読後に全く何の感動も残りませんでした。
また、委員長の原田の行動も行き当たりばったりで、由惟といきなりくっついてそのままHするという流れも性急すぎて不自然。
由惟が束縛から逃れるキーマンとしての役割ならば、別にカップリングする必要もないのでは。
どちらかというと、政近の由惟に対する溺愛の動機や失うことを恐れる不安などの心情に焦点を当てて深く掘り下げれば、もう少し深みのあるストーリーになったと思うのですが・・・。
禁断の関係・束縛というテーマが生かされておらず、ただ描きたいシーンだけを繋ぎあわせたような内容で、正直ストーリー重視派にはお勧めしません。
評価は☆1か2で迷いましたが、ストーリー性をとって辛口の☆1で評価しました。
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