書ききれない、素晴らしくて。





3回読んだ後なぜか先の2作品では起こらなかった「レビューしたいな」という欲が湧いてきました。
マイリトル〜とスリーピング〜、あまりにも舞台がデカく収拾つかないようでいて、ストーリーが骨太であり、とにかく不要なコマがない。息つく間のない劇的なストーリー展開。
突拍子もないように見えて実はどこでもありえるかもしれない不穏など…何一つねむい先生の素晴らしさを表現できる気がしなかったので、まぁ仕方ない、と諦めていたんだと思います。
しかしCALL、アレ?これは…BがLしてるな、と。
どこにでもいるちょっとだけ悪い男の子、でも良心は確かにあって、現状を受け止める冷静さもある。ほんとうに普通の男の子。
最後の遊びに付き合ってほしい、希死念慮に囚われた男の相手としてはピッタリ。
なかなかどうして、イケイケな攻め君が冴えない中年に惚れてしまったのかは分からないんだけど、
綺麗な朝焼けを見た時その人を思い浮かべコールした。その瞬間、確かに彼は恋をしていたんだと思った。
5年後、あの一緒に過ごした時間が人生のターニングポイントだったとお互いに感じているからこそ、許し許されて共に生きることを選んだんだと。
思っていたよりBLで、しかもねむい先生らしいシニカルさもあって、めちゃくちゃ大満足の一冊でした。カバーもやっぱりおしゃれだなー。

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tatatan さん
(-/40代) 総レビュー数:130件
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まりんご さん
(女性/40代) 総レビュー数:92件
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かすり さん
(女性/20代) 総レビュー数:0件
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esrhino さん
(女性/50代) 総レビュー数:0件
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やな さん
(女性/40代) 総レビュー数:687件