半魔の竜騎士は、辺境伯に執着される【1周年記念版SS付き】
矢城慧兎/央川みはら
このレビューはネタバレを含みます▼
アルファポリスでの連載作品のようだったので、いわゆる「なろう」系かと最初購入を迷いました。
あくまで個人的な印象ですが、なろう系は値段が高い割に文章が稚拙で内容も簡潔にまとめられていない作品が多いと思っていたからです。
間に編集者が居ないからか、ただページだけダラダラと取ってまとまりが悪い作品が多い印象です。面白いネタもまとめられていなければ辟易としてしまいますので、それもあって迷いました。
ただ、1巻を読み終えた今は大変感銘を受けています。
物足りなく思う部分もありはしましたが、総評として大変素晴らしかったと思います。
特に母親へ決別を言い伝えるシーンでは、あんなに酷い事をされたのに一切曲がらない主人公の清廉で真摯な気持ちに涙ぐんでしまいました。
両親ともから望まれず、その後も虐げられる事が多いなんて、本当に可哀想でならないんですが…、「自分は不幸なだけではなかった」と言い募る主人公の言葉ひとつひとつが非常に重く伝わりました。
続編があるとの事なので、これから読むのが楽しみです。
ただ、ひとつだけ!!
あまりにも文章の中に句読点が多すぎる…!
それがちょっと読みづらかったです。
話が面白かったのでそこは目を瞑って読み進めましたが、作者の癖なのか…、特にセリフの中にやたら句読点が多く……、好みなのだろうか、私はそこがかなり気になってしまいました。
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