眠れぬ森にキス
」のレビュー

眠れぬ森にキス

藤峰式

サイコパス×メンヘラの共依存BL

ネタバレ
2022年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。発売当初ちょっと合わないかも?と購入を躊躇していたんですが、やっぱり気になって購入。今またセール中のようなので、気になる方はこの機会にぜひ。
さて、本作品は取引先の新担当・枕崎×不眠症のライター・森のお話で、表題作のみ全7話+描き下ろしで合計194ページ。過去のトラウマから不眠に悩まされているライターの森が、駅のホームで倒れそうになったのを助けた枕崎。お酒の勢いで一夜をともにしたら、なんと取引先の新しい担当だったことが発覚し…というお話。サイコパス×メンヘラって、あまりないタイプの属性の組み合わせだと思うんですが、今までの藤峰先生の作品とちょっと違って斬新でした。ただ他の方がレビューで書かれているのに凄い同意なんですが、攻めの枕崎のサイコパスっぷりが、愛がある執着攻めともちょっと違って、少し後味が悪いんですよね。「一人の人間にこんな振り回されたの初めて」って、なんか落とすことが目的みたいになっていて、しかもその目的を達成させるためには他の人と寝るのも厭わないとか、ちょっと理解しづらかったしモヤモヤが残りました。今まで同性と関係したことがなかったのに、依存されたから好きになったのか、依存してもらえるなら誰でも良かったのか?枕崎目線のエピソードがあれば、どうして森を好きになったのかもう少し分かりやすかったかなと思います。
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