ブルーロック
」のレビュー

ブルーロック

金城宗幸/ノ村優介

ちぐはぐ

2022年12月4日
最新21巻まで読んでの感想です。
実在の選手名や団体を出してものすごい強弁で批判するところから始まるので、これ大丈夫!?と心配になりましたが。
高校生程度の選手が海外の一流選手でもできないような超絶プレーを連発するという「特異能力系スポーツ漫画」なのに、現実世界とリンクさせてしまっていることに、とにかく違和感とうっすらとした嫌悪感がつきまといます。
トップ選手を作る!といいつつ、まともな栄養も休息もとれないような生活をさせるなどめちゃくちゃですし。
ブルーロックの中でわちゃわちゃやっているうちは、まだ許容できたのですが、第2部からがもうひどくて。
とあるリアリティのかけらもない展開。20巻あたりで明かされた要素を加味しても納得できません。
許せないのが、最新刊あたりの主人公の成長シーン、試合の中で「こういうプレーをすればいいのか」とひらめいてから、その直後海外トップ選手と同等以上のレベルで実演しはじめる。
「こうしよう」と「できる」はイコールじゃないでしょうよ…せめて習得の努力くらい描かないと感情移入もなにもあったものじゃありません。

これが、超次元サッカー漫画だという前提で描いているなら、まったく問題ないんです。現実の国内サッカーを非難しておいて、これはないでしょうと。
現実の選手の努力と積み重ねに後ろ足で泥をかけられている気分です。
ここまで買いましたが、続刊は買わないでしょう。
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