モノローグ・オン・ザ・リバー【コミックシーモア限定版】
村上キャンプ
このレビューはネタバレを含みます▼
ラジオパーソナリティの濱内は、昔付き合っていて大好きなままフラれてしまった構成作家のたんまち先輩と仕事をすることになります。一緒に過ごした思い出深い道頓堀川沿い、そのラジオ局の小さなブースでの二人の時間は嫌でも昔のことを思い出させます。濱内は仄かな期待をしてしまうのですが、たんまち先輩からは付き合ってる相手がいるから昔のことは掘り返さないでくれと言われてしまうのでした。思っていることをそのままストレートに表してしまう濱内と、プライドが高くてつい本心を隠してしまうたんまち先輩、そのやりとりと隠された本心−モノローグ−が軽妙な大阪弁でテンポ良く展開されてゆきます。随所に描かれる道頓堀川沿いの風景に、こんな二人が本当にいるような不思議なリアリティ−を感じました。
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