このレビューはネタバレを含みます▼
2つ年上の恋多きなおちゃんと、幼馴染のよーちゃんは、なおちゃんの持つ長屋に住んでいます。なおちゃんがフラれる度によーちゃんが慰めて面倒をみているのですが、惚れっぽいよーちゃんはすぐに少女のようにダメンズに恋してしまうのでした。緊 縛男のストーカーな元カノの刃物から身を挺して庇ったり、俳優志望のヒモ男に自分の金を渡して追い払ったり、よーちゃんはなおちゃんの為に一生懸命なのでした。そして、自立して金があって頼りがいのある人と付き合えとよーちゃんに言われたなおちゃんは、なおちゃんの持つボロ長屋狙いのヤクザと付き合いだします。どこまでも幼馴染or家族スタンスから踏み出せないよーちゃんはなおちゃんに好きと言えません。一方、家族と縁が薄くて寂しがり屋のなおちゃんは、ノンケのよーちゃんの幸せは家族を持つことでゲイの自分にはよーちゃんを幸せにできないと思っています。幼馴染ものならではの、近すぎて恋愛モードに切り替えられない両片想いのもどかしさと長い時間をかけて築かれた想いの深さとが描かれます。コミカルだったりしっとりしたり全体のバランスが良きでした。