10年分の愛、召しあがれ【電子単行本版／限定特典まんが付き】
あぶく
このレビューはネタバレを含みます▼
幼稚園の頃から“たぁちゃん先生”こと貴之さんが結婚の約束するくらい大好きで、幼稚園での臨時バイトから猛アタックを仕掛ける瞬くん。個人的なﾍｷで最近はガタイ良しなオジサン&お兄さん受けやショタオニ的な作品を嗜んでいたもので、瞬くんの見た目もあって最初は「元気そうな年下攻めクンとガタイ良しの先生受けかな？」と思ったらまさかの逆で、いやでもコレはむしろ良きだな！？と新しい扉を開ける感じで惹き込まれました。しかも蓋を開けてみると瞬くんがなんとも健気な頑張り屋さんで。お話の感じからするとハタチぐらいの専門か大学生なのかな？若さの勢いで体から迫って行くんですが、いざ！って時の反応がね……勢いとは裏腹にめちゃくちゃ初心で打ち抜かれてしまいましたね(ごちそうさまです)。そのあとは持ち前の家事能力を活かして胃袋から落としに行くんですが、亡き奥様のお仏壇に影膳をお供えしてて「何このいい子！！」と天を仰ぎ、いい感じになったとこでも手が震えたり臆病になって意地を張ってみたりのとこではいじらしくて胸を押さえ。基本的に貴之さん目線の中に絶妙に混ざる瞬くんの目線とモノローグが愛おしくて、頑張れ！瞬くん超頑張れ！！と応援態勢で読み進めてました。そしたら両想いになった途端に貴之さんが、瞬くんのお尻が心配になるほどガッツガツに攻めるし、プレゼントのキーホルダーは絶妙にダサいしで、ウルウルしながら笑ってしまいました。でも念願の指輪ももらえて、同棲まで出来てほんとによかったね。小さな初恋を大きな愛に実らせた瞬くんの頑張りが本当に尊いです。周りに出てくる園児のちびっ子たちもかわいいし、先生たちも愉快ないい人たちで、読後ほっこりのステキな作品でした。できたらもっとラブラブな続編も見てみたいです。
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