異世界で姉に名前を奪われました
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異世界で姉に名前を奪われました

NiKrome/琴子

2巻読んでの感想

ネタバレ
2022年12月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻目で意外な新展開を見せてくれたのでレビュー上書きです。
かなり面白いという感想には変わりはありません。

1巻目では性格の悪い姉が、主人公一花の王子様だったはずのセシルを奪っていた事実が発覚。
本当は私があなたの一花だよ!とバラした時点で姉の立場は地に落ちてざまぁ…になるお話ということしか分かりませんでした。
私も1巻目の情報ではそんなことしか思っていませんでした。

しかし2巻目で王妃様の存在が明らかになり、そんな簡単なお話ではなかったのだなと。
姉にざまぁしたら終わるだなんて浅はかな考えだったことに反省。そんな底の浅い作品ではありませんでした。まだまだ新しい一面を見せてくれながら読者を楽しませてくれるようです。

姉が性格悪めなことに変わりはありませんが、王妃様と結託したがための縛られているストレスで昔よりもより性格が悪くなっているようですね。
昔は一花を気遣うような一面もあったようです。
姉が一花に対してコンプレックスを持っているのは、現実世界で幼なじみの男の子のことが好きだったからなんですね。
なのに彼は勉強を頑張る一花のことばかり構っているから、「私の好きな人はみんな一花に取られる」と思い込んでひねくれてしまったようです。
好きな男の子を奪っておきながら、そんなこととは露知らず鏡とお喋りしているだのファンタジーなことを言ってる妹にイライラしていたんですね…。
でもちゃんと内容覚えてて、現在活かしてるということは、裏を返せばちゃんと一花の話を聞いてあげるお姉ちゃんだったんですね。
2巻目では彼女との和解にも希望が見えてきました。

何より2巻目で衝撃だったのは、一花にとってのセシルも、今目の前にいるセシルなのか?という問題が仄めかされてきたこと。
完全な別人ではないようですが、記憶を共有していない部分があったり、ノアの発言を聞いていると
一花が過去に話してたセシルって、ほぼノアなのでは?
そしてノアの言う好きな人って、絶対一花ですよね。

ノアもまだ彼女達の入れ替わりまでは気付いていないようですが、時間の問題ですよね。むしろなぜ気づいてないのか。
本物と沢山話していたノアはすぐに今いる一花が本物ではないと気付いたけれど、本物だと思ったセシルはノアに譲ろうともせずすぐに囲いこんだ為に2人の仲は悪くなったんでしょうか。

気になる点が多すぎて続きが待ち遠しいです。
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