ENNEAD【タテヨミ】
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ENNEAD【タテヨミ】

MOJITO

オシリス親子に振り回される戦神セト

ネタバレ
2022年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ エネアドの中で、絶対的な王であった姓名と繁栄の神オシリスを自らの手で葬り去り、新たなエジプトの王となった砂漠と戦争の神セト。
なぜセトが実の兄であるオシリスに手を掛けたのか。
なぜ絶対的な王であったオシリスがセトに葬り去ることができたのか。
全てに理由があり、徐々に明かされていきます。

その中には、神でありながら、人間と同じように愛を育み夫婦という契を結び、その夫婦の間に子を成すことに幸せを見出してしまった昔と異なる考えが出来ていました。神が人間の真似事をするのが間違いだったのか。
そこはさして重要ではないのに、意外と物語に絡む一つの糸となっています。

何故なら、オシリスは、弟であるセトのことを愛しているのですから…セトから男性が有する種を抜き取ることまでして…

はじめはやんちゃにもバトルが始まりますが、横暴なセトの中には、とてもキレイな思いが底にあり、神の中でも美しい容姿を持ち、誰もが振り向く赤く美しい髪と目は、オシリスとイシスの息子であるホルスにも魅力的に映ります。それよりも魅力を感じている部分もありますが、そこはマンガを読んでからのお楽しみ☆

どこまでも、セトを手に入れようと、手段を選ばないオシリスと、純粋に真っ直ぐセトを見つめ好意を向けるホルス。ちゃっかりやってきた外の神。
セトはどうなるのか…

暴力かつ無理矢理なシーンも多数ございますので、苦手な方は、お控え下さい。

笑えるギャグも練りこまれているので、様々な楽しみが詰まった美しい作品です😉💕
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