俺の許可なく恋するな
」のレビュー

俺の許可なく恋するな

楠田雅紀/乃一ミクロ

読み応えありのBL×サスペンス

ネタバレ
2022年12月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても読み応えがありました。好きでBLを読みつつも…ストーリー性重視だったりミステリーものが好きだったりと、欲張りな私に一巻完結作品としてはとても満足度の高い作品でした。私好みの「ミステリー」と似て非なる「サスペンス」もの、何気にサスペンスって初めてで凄く新鮮でした。今回の作品にピッタリと思う顔レビ(汗かいてるやつ)も初めて使った気がします。途中「いやいやいや」「こわ…」「うわー」と、ゾッとするような場面が何回もあり、レビューでエンドを知りつつも「えー?ここから大逆転なんてあるの?」と、明るい未来なんて全然信じられないくらい泥沼化します。このハラハラドキドキ+ゾクゾク感は、サスペンス特有のものだと思います。恒星のした事は、程度問題ではなくハッキリ犯罪だと思いますし、私だったら「許す許さないじゃなくて、受け付けられない」ところですが、広夢の選択は、ひとえに「愛ゆえ」かなと。愛も恋も自分でコントロールできませんからね。愛してしまったら許すしかないのでしょう。でも、恒星の重すぎる愛を受け入れるときに弁護士らしく様々な条件(しかもうまいことウィンウィンに持って行ってるのが凄い)を付けて、結果、恒星が人間的な感覚や行動を得ていく様子に幸せな未来を感じてホッとしました。
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