コメディアンブルー【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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コメディアンブルー【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

時羽兼成

時羽沼に落ちている私の感想

2022年12月13日
以前、島で単話がおすすめにあがっていてそれ以来ずっとまとまるのを待っていました。
まとまるのを待つ間、先生の作品を読み漁りすっかり時羽沼の民となりました。

罪悪感、贖罪を美しいものと描くのではなく傲慢さや弱さを人間味として読ませてくれます。
読み手が知らない感情では無いところをつつかれてどんどん物語にひきこまれてしまう。
噛めば噛むほど味わいがすごくある。

本作品は芸人BLですが、相方と言う濃い濃い関係だからこそ二人の世界が毒にも蜜にもなってしまう。
それぞれの想いがすれ違ったりぶつかったりすることで纏っていた余分なものが削ぎ落とされ芯になるものが見えて来た時に二人だけの世界観が出来上がっていくのだと、最後はお仕事BLにもなったような気がします。

途中はまぁ〜もぉ〜切なくて切なくて。
涙が滲みました。
体格差もね、最高。

印象に残る作品です。
まだしばらく時羽沼から出られなそう。
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