冒頭のインパクトがある意味もったいない





2022年12月13日
表紙、タイトル、試し読みでの冒頭のインパクトにやられて。これ。好きなやつだ!とワクワクして購入。うーん…うーん。ただ。ただもったいない…冒頭が衝撃的だっただけに。前半は良かった。“何がある?!”“何か来る?!”終始隠微な雰囲気を漂わせていて。実はある出来事により二重人格になっていた辺りから。取って付けた感。せっかくのタイトルも冒頭のシーンも生きてない。弱い。繋がらない。後半からは急にストーリーの方向性が変わりあの隠微さも無くなり。それぞれの背景の説明不足さ。駆け足の尻すぼみ。あーほんとにもったいない。面白かった…のに。あくまでも個人の感性によるものではあるけれど。冒頭を越えるアクの強さも欲しかった。同じハピエンにするにしても安易過ぎてと言うところ。デビュー作との事。既にここまでの感性をお持ちなら。と思わざる終えない作者様。是非。次作も読みたいと思わせる…だけに。くどいけどもったいなかった。

いいねしたユーザ7人