狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~
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狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~

早乙女もこ乃

親世代?にキレそう

ネタバレ
2022年12月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読みました。
3巻完結となっていますが、4巻のエルセイド(エルシェイラ)の表情がたまらなく切なくなりました。
初見はあんなことされたのに、ヴィートを受け入れるの早くない?ご都合すぎん??と思ってましたが、これもまた愛の形。すでにどうしようもならないほど狂ってしまったヴィートがエルとの触れあいの中でも人間性を取り戻していく。だけど正気に戻った先には地獄しかない。
愛する弟に罪を裁かれることが唯一の救いだったなんて…
ヴィートの人生があんまりだった。だけど、最期の瞬間はエルがいて救われたんだろうな、と思っての4巻ラストですよ!泣くよね?泣くよ!!
ストーリーがよくて、本当に最高でした。TLで初めて泣いたってレビューをお見かけしましたが、私も初めて泣きました。だらだら進展しない、物語性なんてほぼないに等しいとTLジャンルを見下してた自分をぶん殴りたい(笑)

元々の元凶は父親ですが、ザイードの母親シーラのセリフは正直、ムカつきましたね。
何見てんだ!?って。
見てるつもりで何も見えてなかったんでしょうね。
そういう意味では自死したヴィートの母親もですが。
見当違いの憐れみで呪われたかのように狂っていくヴィートが悲しくも美しいと思う作品でした。
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